11月12日、松戸市主催の「乳児家庭全戸訪問従事者研修会」の講師として、お話をしてきました。
私が、子育て中のお母さんを中心に、心理カウンセリングやメンタルケア講座などの活動をずっとして来ていることから、日本産業カウンセラー協会より依頼をされ、やらせて頂くことになったのです。
参加者は、主に「助産師」さんや「保健師」の皆さん。
この方たちの活動は、密室育児となりがちなお母さんたちの「産後うつ」、「育児不安」、「児童虐待」などを早期発見、予防するために、とても有意義で素晴らしい活動です。そんな活動に従事している方たちに、その訪問場面でぜひ活かしてもらいたいと思う「傾聴」スキルについて、お話やロールプレイ演習を実施させて頂きました。
講座の主な内容(柱)は、以下5つ。
- 人間は感情の動物
- 人間はみとめられたい動物
- 傾聴とは。聴くとは
- 傾聴のポイント
- ロールプレイで傾聴を練習しましょう
皆さん、とても熱心に受けて下さったので、私も有り難かったです。
それにしても、講座の中で皆さんに、「訪問活動で困っていること、苦労していること」などを伺ったのですが、本当に大変なお仕事だなぁとつくづく感じました。やはり、いろいろな方、いろいろなケースがありますからね・・・。
それに、講座の中でも話をしたのですが、本当にサポートを必要している(経済的困難や、児童虐待、DVなど深刻な状況がある)お母さんたちこそ、全戸訪問のような活動なしでは、なかなか見つけられないんですよね。専門機関や相談機関、私のようなカウンセラーの所に自ら相談に行ってくれるケースは、まだいい、まだ救われるのです。
それすら出来ないほど、追い詰められたり、気力を失ったりしているケース・・・。問題が複雑や深刻になり過ぎて、どこから手を付けたらいいのかと思うようなケース・・・。そんな、本当にヘルプやサポートを必要としているケースを発見できるのは、やはり、今回受講して頂いたような方たち、全戸訪問のような活動になるんですよね・・・。
そんな、大きな責任や対応困難な場面に立ちあわなくてはいけない皆さんは、本当に、有意義な活動ではあるんだけれど、ご苦労の多い仕事だなと実感しました。
また、今回は「傾聴」という相手に寄り添う内容での話をしてきましたが、支援活動をする自分たち、
「援助職従事者」自身の
「セルフケア」や「他者との距離の取り方、自分の守り方」
なども、学ぶべき大事な課題だろうなぁと思いました。
「お母さん業」もそうですが、人を育てたり助けたりする仕事に従事する、 「援助職者」自身こそ、心身の安定や健康が必要になりますもんね。そうでないと、せっかくの有意義な活動を長く続けることができません。相手に巻き込まれたり、燃え尽きたり、そうなってしまわない「工夫」や「バランス」が不可欠です。
私自身、気をつけなくちゃな~。
私も、これからも自信を持って、「仲間」や「飲み会」や「趣味」を楽しんでいかなきゃなぁ。(笑)