あさイチ(2020年2月3日放送)で、「なんとかしたい!私のイライラ」という特集をしていました。
カウンセリングでもよくある声が、
「イライラを何とかしたい!」「感情をコントロールできるようになりたい!」です。
このテーマについては、私自身 いつか本を出版したい、あるいはWEBセミナーにまとめたいと思っています。
とりあえずここでは、番組を見ていない人にも分かるように、「イライラ対処法の大事なポイント」をまとめてみますね。
ポイントは2つです。
1、相手を 思い通りにはできないと 自覚する。
2、自分に効果ある、対処法・調整法を 見つける。
1について。
イライラは、(相手や現実が)思い通りにならない時に起こる感情です。
番組に出た イライラさせる相手は、「夫」「子ども」「マナー違反者」でした。
まずは、これら相手を、自分の思い通りにはできないんだ、と自覚する ことです。
「過去と他人は変えられない」というのは、よく言われている鉄板ルールですね。
それでも、しつけや何かのために やっぱり相手に変わってほしい時は、相手にちゃんと伝わるように伝えないとダメなんです。
イライラオーラで察してほしいとか、上から目線で指示・命令をしているのではダメ。
相手が受け取りやすいように、ていねいな言葉遣いで伝えたり、指示命令で押し付けるのではなく、選択肢を与えたり、あるいは本人に考えさせたり。
番組では、そのようなことを、保育所の事例などで伝えたかったのだと思います。
その本質が、視聴者にちゃんと伝わっていたかは分かりませんが、これは、子育てや教育の基本でもありますし、やっぱり大切な部分だと思います。
次に、2の「自分に効果ある対処法・調整法を見つけよう」について。
番組で言っていたように、「自分の機嫌は 自分で取る」イシキが、とても大切です。
番組では、いろいろなイライラ解消法を紹介していました。
でも、番組出演者の反応を見ていても、もしかしたら、それらがピンと来ない、よく聞く方法だ、なんて聞き流した方もいるかも知れませんね。
でも、万人に効く、画期的で絶対の解消法なんて、やっぱりないんですよ。
大事なことは、
よくある方法でも 自分なりの方法でもいいから、
自分に効果ある、対処法や調整法を見つけておくこと。
それも複数。
そして、ちゃんと実践すること。
それに尽きます。
認知行動療法やストレスマネジメントの世界では、上のような対処法・調整法のことを「ストレス・コーピング」と言います。
自分に合うストレスコーピングをたくさん持っていて、活用することが大事なんですね。
そしてどうせなら、個人的な好みだけでなく、神経生理学的に、確かに一定の効果がある方法を採用したいですね。
それが、番組で紹介していた
- 歩く
- 自然に触れる
(番組の「大きな木に抱きつく」も含む) - 深呼吸
- ゆっくりていねいに話す
- 瞑想などのマインドフルネス
になります。
上の方法はよく聞く方法かも知れませんが、実際、いろいろな研究や実験結果で、科学的に効果があることが分かっている方法です。
劇的には効かないし、地味に感じる方法かも知れませんけどね。だけど、やっぱり習慣にしたい、活用したい方法です。
以上、あさイチを見て、補足やまとめをしたくなって、記事にまとめてみました。
最後にもう一度、イライラ対策の大事なポイントは、以下2つです。
1、相手を 思い通りにはできないと 自覚する。
2、自分に効果ある、対処法・調整法を 見つける。
どうぞ皆さま、ご自身の機嫌を取ってあげてくださいませ!
▼「歩く」は、カラダだけでなく、やっぱりメンタルにいいんですよ~。