トラウマ療法、SE(ソマティック・エクスペリエンス)とは?

※2019年1月1日追記
下記のコラム記事とは別に、「SE™療法とは」の正式な説明ページを作りました。こちらの方が 分かりやすくまとまっています。よろしければ、下記ボタンより、そちらの説明ページをご覧ください。
SE™(ソマティック・エクスペリエンシング®)療法とは

ソマティック・エクスペリエンシング

2014年記載コラム記事「トラウマ療法、SE™とは」

現在(2014年2月19日)、半年に一度のトラウマ療法研修で、札幌に滞在しています。

私が今、3年がかりで学んでいるトラウマ療法、「SE™(ソマティック・エクスペリエンス)」は、身体生物学や神経理論をもとにした、最新の身体志向トラウマ療法です。

今期の内容は、性的トラウマや、子どもの時の育児放棄虐待などによるトラウマ、小さい時に親を亡くしたなどの喪失体験によるトラウマ、あるいは、自動車事故など高衝撃によるトラウマなど、まさに、カウンセリング現場で関わることが少なくない内容をメインとしています。

トラウマ研修

上のようなトラウマがあると、次のような症状や生きづらさを抱えてしまうことがあります。

・人や異性との付き合いを避ける
・対人関係をうまく取れない
・自信や自尊心が極端に低い
・見捨てられることへの恐怖
・うつ、不安障害
・原因不明の心身不調、身体の痛み、不具合
・すぐカッとなる、何かに過剰反応する
・無気力、無力感

これらは、もしかしたらトラウマを原因とする、「神経系のシステム不全」から来ているのかも知れません。

SE(ソマティック・エクスペリエンス)では、様々なトラウマ症状がおきる原因を、以下のように考えます。
(詳しく説明すると、もっと複雑で難しいので、とりあえず概要だけ。(^^;))

トラウマ

トラウマになるような衝撃的体験をした時、人は、その恐怖や避けられない外部の力から、身体や本能(神経系システム)が、本来起こすべき自然な反応(例えば、逃げる、防御する、叫ぶ、戦うなど)を、「妨げられてしまう」ことがある。

妨げられることで、「未完了になってしまった反応」や、「その時身体の内部に作り出された圧倒的エネルギー」が、神経系システムの中に「閉じ込められて」しまって、それで「システム不全」を起こしている状態が、トラウマ症状が起きている状態であると。

SEでは、その「未完了の反応」や「未解放のエネルギー」を、少しずつ安全に解放させることで、システム不全を起こしている神経系のシステムを、より柔軟で安定した状態に回復させていく。そのことで、その人が本来持っている自己調整力がしっかり機能し、現在困っているトラウマ症状や心身の不具合が改善していく。

トラウマ
・・・うーん、でもこの説明でも、イマイチ分かりづらいですよね・・・。(^^;)

SEって、神経生理学その他で、かなりしっかり体系付けられている療法なんですけど、身体の仕組みや反応、システムに関わることなので、かなり深いというか、これを一言で説明しにくいのが、本当にやっかい (- -;) だと思います・・・。 まるで、水泳の泳ぎ方を、口だけで説明している感じです・・・。

 

そこで、1つのイメージしやすい例として、今回の札幌トレーニング中の、私の練習セッション体験談をご紹介します!
自分でもかなり面白い体験で、「未完了を完了させるって、こういうことか~!」と、結構腹に落ちたんですよね。(自分の体験談なら、守秘義務に抵触しませんし。)

今回は長くなったので、体験談記事は次の記事で。

続き≫ 私のSEセッション体験談~未完了を完了する~

 

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